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刺さない鍼治療における皮膚について②

2021年6月27日

こんにちは

広島市中区舟入 くわはら鍼灸院 院長の桑原です。

今回も刺さない鍼治療における皮膚について簡単ではありますが、お伝えさせていただけたらと思っています。

 

鍼は避雷針⁈

現在は基本的に刺さない鍼治療を行っているのですが、以前は刺す鍼治療も行う事が多々ありました。

症状が残ってしまった場合に、患部とは離れた所に刺す鍼治療をして、その鍼に刺激を加えていくことで症状の軽減を行っていきます。

いつもではないのですが、刺した鍼に刺激を行っていると、刺した鍼を伝わって電気?が流れて来る事を経験していました。

それは、車に乗ろうと思ってドアを触った時にビリってくる静電気の感じに似ています。

刺した鍼に刺激を加えていくと、次第に刺した鍼が熱くなってきて、そのまま刺激を加え続けると、鍼を伝わってビリッと来る事が経験的にわかってきました。

皮膚には電位差がある

脳波計や心電図、そして筋電図の事をご存じかと思いますが、これらは皮膚に電極をつけて脳や心臓、そして筋肉の状態を検査をしています。

何を計測しているのかというと、脳の活動時に発生する微弱な電気や、心臓・筋肉が動く時に発生する電気を皮膚につけた電極から計測しています。

私たちの身体にはもともと「生体電流」という微弱な電流が流れていますが、これらを皮膚につけた電極から計測しているのです。

近年では、皮膚の表皮にも微弱な電位があることが証明され、正常な人の表皮では裏側に対して表皮がマイナス数10ミリボルトの電位を持っている事がわかりました。

皮膚が損傷すると損傷部位のこの電位差はなくなりますが、金属を接触させると金属からマイナスの電荷をもっている自由電子が表皮に移り、皮膚表面の電位がマイナスになり、それに伴い皮膚の損傷が回復されていきます。

現在注目されている微弱電流治療

以前ほど行われていないとは思いますが、十円()と一円(アルミ)の硬貨を皮膚上の異なるツボに貼って、身体の異常を整える治療法があります。

これは、イオン化傾向(金属原子の電気の帯びやすさの度合い)の差を利用して、性質の異なった金属を皮膚上の異なった場所に貼る事で微弱な電流を発生させ、身体を巡る「生体電流」を整えていきます。

現在では研究が進み、感じられないほどの微弱な電流を腕や足などに流すと、筋肉の疲労回復が早まり、肉離れやねんざなどのケガがより早く治ることが明らかになってきています。

一般的な治療用の電気治療器は、筋肉の収縮と伸展を繰り返して血流を改善し、痛みを改善するといったさまざまな効果が認められている一方で、微弱電流治療器は筋肉が収縮するということではなく、電流が流れている部分の細胞に直接刺激を加えることで、何かしらの効果を発揮していると報告されています。

現時点では、トップアスリートなどでこの治療器の効果を体感できている方がいるようですが、一般の方あるいは高齢者の方が使用した場合、どういった結果が得られるのかという点について、まだ明確になっていない事の方が多いようです。

帯電生活に陥りやすい現代

今日、私たちは地球から切り離された状態で生活をし、仕事をする事が当たり前になってきています。

高層階の建物での生活が増え、アスファルトで舗装された路面を歩き、また私たちの生活を便利にする電子レンジやIHなどの家電製品の登場により、様々な電磁波が飛び交うようになりました。

特に通信サービスでは、4G→LTE→5Gと高速化が進み強い電磁波が放たれるようになってきています。

近年都会に住む人たちに原因不明の頭痛や体調不良、睡眠障害などを抱える人が増えています。

こういった症状は自然の中では存在しないと言われているため、現代生活を送りながらも出来るだけ自然に寄り添った生活をしようという考えから「アーシング」が注目されています。

「アーシング」とは身体と大地が直接繋がる事を言います。

浮足立って冷静さを欠いている現在のような社会情勢において、「アーシング」のように地に足をしっかり付けて、流されない自分を取り戻していく必要があるのではないでしょうか。

その様な毎日を取り戻すきっかけとして、「生体電流」を整える効果が期待できる刺さない鍼治療がお役に立てると思っています。

 

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