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東洋医学的視点による現在の体質について

2021年8月9日

広島市中区舟入 くわはら鍼灸院 院長の桑原です。

今回は東洋医学的視点による現在の体質について、簡単ではありますが、お伝えさせていただけたらと思っています。

 

病気が起きるメカニズム

東洋医学では、人体の基本的な構成要素である「気・血・水(津液)」に何らかのトラブルがあった時に病気が起こると考えます。

「気」とは目には見えない生命エネルギーで、元気、気力などというように、身体を動かすもとになる力の事をいいます。

「血」は、現代医学でいう血液よりももっと広い意味合いを持ち、「血液・栄養・ホルモン」などをまとめたもので、全身に栄養を行き渡らせるだけでなく、精神活動も支えている物質です。

「水(津液)」は、「血」を除いた体液の総称で、身体中の細胞や組織を冷やし、そして潤いを与えています。

現在の基本的体質について(その1)

現在の体質は先天的な要素のほかに、日常の生活環境や食習慣、老化などで変化しますが、病気がこじれて慢性化することによっても大きな影響を受けます。

この結果として、生まれ持つ体質の延長上にある病気にかかりやすくなる事があります。

具体的にいうと、生まれ持つ体質が「木ー肝」の人が、脂肪肝になってしまうというようなことです。

現在の基本的体質タイプは、人体を構成している「気・血・水(津液)」の状態によって、大きく二つに分けられます。

一つはこれらが不足している「虚弱体質」タイプで、もう一つはこれらの代謝に異常をきたしている「代謝障害体質」タイプです。

現在の基本的体質について(その2)

「虚弱体質」タイプは、「気」が不足気味で疲れやすい「気虚体質」、「血」が不足してめまいや立ちくらみを起こしやすい「血虚体質」、「水(津液)」が不足してきて冷えのぼせの状態を起こしやすい「陰虚体質」に分けられます。

「代謝障害体質」タイプは、「気」が滞って精神的に不安定になりやすい「気滞体質」、「血」が滞って手足が冷えやすくなる「瘀血体質」、「水(津液)」が滞って吹き出物などが出やすくなる「痰湿体質」に分けられます。

東洋医学では、病因の勢いがさほど盛んでなくても「気・血・水(津液)」が不足していたために発症した病気を「虚症」、病因の勢いが盛んで身体の防御力が対抗しきれずに発症した病気を「実症」と分類します。

「虚弱体質」タイプの人は、「気・血・水(津液)」のいずれかが不足している状態なので「虚症」に、「代謝障害体質」タイプの人は「気・血・水(津液)」のいずれかが滞って、それらが有効な働きをせず病的産物が過剰になっている状態なので「実症」に分類されます。

現代人の多くにみられる現在の体質 

滅多に風邪をひかない元気な人が猛烈なウイルスでダウンしたという場合だと「実症」、他の人が風邪をひかないようなクーラーの冷気ですぐに風邪をひいてしまう人の場合は「虚症」と考えられます。

「実症」は「虚症」と比較した場合、急性の病気が多く、高熱や激しい下痢といった一過性の強い症状になるのが特徴です。

一方、「虚症」は「実症」と比べてさほど激しい症状が出ないかわりに、慢性化しやすいという特徴があります。

現代人の多くは、「気・血・水(津液)」のいずれかが不足している症状、つまり「疲れやすい、むくみやすい、冷え性、めまい・立ちくらみ、のぼせ・ほてり」といった「虚症」の症状を患っている方々が多く見受けられ、これらが慢性化している傾向があります。

一般的に行われている刺す鍼治療では、「気」の滞りを直接、または間接的に取り除くことで症状の改善をはかっていくので、急性期の症状に対応しやすい治療法といえます。

当院などで行っている刺さない鍼治療では、「気」が不足しているところに、「気」の流れを促進し補っていくことで症状の改善をはかっていくので、慢性化した症状に対応しやすい治療法になります。

 

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