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生まれ持つ体質について①

2021年7月18日

広島市中区舟入 くわはら鍼灸院 院長の桑原です。

当院の三つの特徴の一つに、体質に合わせた治療メニューがあります。

今回から数回にわたって、体質に合わせた治療メニューについて、お伝えさせていただけたらと思っています。

 

根っこは「陰陽五行説」

「陰陽五行説」とは、中国思想において「陰陽論」と「五行説」とを組みあわせ、宇宙の生成、自然のめぐり、人体のしくみなど、宇宙から人事にいたるあらゆる現象を説明するのに用いられた理論です。

森羅万象の事物が、陰と陽の二つの相互関係から成り立ち、また木火土金水の五つの五材に分類されるという、「陰陽論」と「五行説」の二つの理論から成り立っています。

私たちが知っている風水・四柱推命と鍼灸・漢方は、共にこの「陰陽五行説」という理論から成り立っています。

日本において、これらは別々のものとして扱われていますが、もとはひとつのものです。

当院では四柱推命を用いて、患者様の生年月日から導き出された陰陽五行の特徴を患者様の生まれ持つ体質として、施術や生活習慣の改善アドバイスに役立てています。

四柱推命とは

生年月日の干支から人の運命を占うようになったのは、中国において700年頃の唐の時代からといわれていますが、様々な古典が残されており、その正確なところはわかっていないようです。

日本では江戸時代にその翻訳が紹介され研究が進み、独自に発達をしていきました。

生年月日から個人の先天的な気質、体質、宿命などの情報を得て、古代中国発祥の「陰陽五行説」の理論に基づき、生まれた瞬間にその気運を受け、宿命を帯びるというのが基本的な考え方になります。

西洋占星術は星の配置から、四柱推命は大自然の陰陽五行から割り出される生まれた瞬間の出生図を使用して観ていくという点で共通しています。

ちなみに、以前流行った「動物占い」はこの四柱推命の簡易バージョンで、四柱推命の性格判断の一部を12の動物に当てはめたものになります。

四柱推命を応用して

「陰陽論」とは森羅万象の事物が陰と陽に分けられ、これらは互いに力のバランスを変え流動しているという考え方です。

この考え方は、私たちの生活や身体、そして社会環境の全てに及んでいます。

また、四季を意識せざるを得ない農耕生活の中で、春夏秋冬を木火金水、季節の変わり目を土(土用)とした「五行説」は、私たちの生活に密着していく事となりました。

やがて太陽や月の動きを観察・予測していく事で暦が開発され、時を示す記号として干支が現れます。

四柱推命では、これらを用い応用していく事で、その人の身体のバランスを観ていき、病気になりやすい臓器などを割り出していくことも可能となります。

占術とは活用していくもの

東洋の占術の一つである四柱推命ですが、歴史に名を残した武将たちも、戦況に占術を用いた人物は少なくないと言われています。

古くから権力者などと関わりの深かった占術は現代社会において、健康診断で血糖値やコレステロール値を知って、対策を取るのと同じようなものといえるかもしれません。

自分が得意なことや不得意なこと、あるいは向き不向きがわかる事で、自分のことをより信じられるようになり、これが自信につながっていく。

先の見えない時代と言われ、不安を抱えている人も少なくないこの世の中において、占術に頼りすぎ左右されるのは本末転倒ですが、これからの時代や自分の事を見つめ直すきっかけとして

信じる、信じないではなく、活用していくものだと考えています。

 

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